Diary
02年03月08日 MID(モースト痛いダイアリー)
電車で4時間、帰りは一人きりだったので、パンクラの1巻を読んでいた。
延々と読んでいた。
日記書き、パンクラ、パンクラ、ナルト、パンクラ、チャンピオン、パンクラ、パンクラ…
4時間以内に5回も読んだらもうお腹一杯です。
この話は全て真実で、誇張は「セリフ」にしかありません。
「半遭難中」の行動や思考はまさに90%ホンモノです。
7日朝… AM4:50から目覚めてHPを更新。
予告編を作った。
で、集合場所の上野に向かい、高崎線に揺られていると…
AM10:00、S先生、突然下車を提案。
ほほう、途中下車の旅とはオシャレであります。
「いや、早く着きすぎるから各駅で行こうと思って…」
ていうかウチの先生、快速でそのまま行っちゃいましたけど。
ねぇS先生、ひょっとして自分が立ってるのが気に入らなかったんですか?
そして、高崎に着くと…
AM10:26… 次は11:10発 水上行き
暇じゃ。
…いや、待たされるのはN線、J線で慣れてるけどさァ…
予定外の「暇」ですよ。
あのまま快速に乗ってれば1本前のに乗れてたんですけど。
S先生、俺と同じで痛い経験を望む人なんじゃ…?
ともかく、調度昼飯時なので、そばでも食おうかと券売機を見る。
俺「天そば430円? ほう、安いではナイか!!」
注文してルンルンで待つ。海老天大きいとイイねェ…♪
かき揚げそば
いや、かき揚げとは違うが、野菜のごちゃ混ぜ揚げだ。
天そばって海老天だと思ってたのは俺だけか?
騙されたんじゃないのかこれは?
店員「またのおこしを。」
俺「二度と来るかフォーエバー!(゚Д゚;」
俺「この旅はなんだか息つく間も無くネタが押し寄せてきてる気がするなァ…」
襲来。
俺「電車のドアが手動!?」
全員硬直。旅行者が爆笑中。
そうか、俺の地元はやっぱり田舎じゃなかったんだ!
俺「バスが落石で遠回りするって!?」
運転手「○×から、×○は迂回致します。お降りの方、いらっしゃいますでしょうか?」
旅人に訊くな!!! わかるはずねえだろ!!!
疲労度1(´Д`;
お宿に着くと、早速麻雀…
O先生がスキーをやってらっしゃる為、俺、先生、S先生しかいない。
面子が足りないので「一九字牌のみ役満しばり」の2人麻雀をやって遊んでいた。
そして…
やーさんがスキーから戻ってきてへとへとになっているところ、
麻雀が始まった。
しかしこれは語るまでも無い。
だって先生が四次元打法の使い手で、1人勝ちして終わりなんだもの。
要約すると…
俺「こ、この形、くずしたくないなぁ〜… 美学切り…!(゚Д゚;」
先生「ロン♪(´▽`;」
俺「そう都合よくないでしょ。無警戒切り…!」
先生「ロン♪(´▽`;」
先生&S先生「大丈夫、彼が美学でアタリをハイテイに切ってくれるさ。」
俺「………。今切ります。アタリ牌大胆予想自爆切り…!!」
先生&S先生「ロン♪(´▽`;」
ウチの先生の事は気にしない麻雀した方が良いようです。
考えるだけ無駄です、この人相手には。
8日… さて、この日記の真骨頂はここからです。
上の日記なぞただの小ネタに過ぎませぬ…
背中の傷が目立つから、温泉にも入らなかった…
麻雀は先生にサービス&虐められただけ…
腰が恐いからスキーもやらず…
ご飯もすごく美味しいわけじゃなかった…
俺はこの旅行、何しに来たんだろう?
強いて言うなれば、先生のお守りか。
そんな甘く切ない想いを秘めつつ、解散直前まで一緒の部屋の友人達とダベッていた。
俺「いやー、俺は先に帰るから、先生たちと一緒だよ…
お守りは疲れるなァ〜…」
他の3人「あははははは。」
俺「さて、そろそろ行こうかな…」
10:00… みんなが集まって解散する。
俺はその言葉を信じていた。
O先生「2人はもう帰ったよ?」
俺「はい?」
O先生「9:53にバスが出るから、あわてて出ていった。次は12時ころらしいね。」
俺「ピクピクピク…(ド畜生!!!)」
俺は12時まで何をしていればいい?
ゲーセン? 雪と戯れる?
否!! 歩いて帰るべし!!
この選択が誤まっていたことは言うまでも無い。
雪の吹きすさぶ山道… 車どもしか通らない。
人間は歩かないのだ、普通の神経なら。
俺は「痛い系神経回路」を持っているので、むしろ好んで歩いている。
しかし、寂しい…
寂しいから、雪に飛びこんでヒト型を作ったりしながら歩いた。
だが、30分でその余裕は消え去った。
俺メール「歩いて水上まで行くわ」
やーさんメール「まじで? 頑張れよ」
俺メール「足跡を残しながら行きます」
俺メール「わけあって群馬の山道を歩いております」
みつメール「おお… なんで、ヘルニアやばいんじゃ?」
俺メール「雪景色が美しいです」
そんなやりとりをしている内に、電池が切れた。
俺が歩いているのは、ガードレールがないところで転んだらそのまま即遭難な道。
山を上っているも同じである。
連絡が途絶したってことは、遭難したと思われかねない。
まぁいいや、あとで連絡いれれば。
雪… 全てを覆う雪…
雪化粧の木々、しんしんと降り積もる雪… 水面が映える。
とても美しい風景だったので、写真を撮りたかったけど、カメラが無い。
惜しいことをしたなぁ…
そう思いながら死を身近に感じ始める。
俺「お腹空いたよぉ… 足も、足もガクガクだし、股関節痛いし…
ああ、こみパの由宇シナリオ思い出すなぁ…(幻覚)
い、いや、死ぬわけにはいかないって…
そう、俺の足腰は強かったじゃないか、昔は!
震い立て! 蘇るのだ我が足よ!」
洒落にならないサバイバルです。
雪を食いながら水分を補給しました。
俺「もうダメだ… 車、車を止めよう…」
そう思ったとき、目の前にそば屋が現れた。
猛ダッシュ!!(まだ元気でした)
「峠の店」にて、まいたけ、しいたけ、しめじ、なめこの入った地蔵そばをいただく。
俺「人間と喋れてすごく嬉しいです。」
おっちゃん「8キロも山を歩いてくるなんて無茶な兄ちゃんだね。」
ありがとうおっちゃん… そば、めっちゃ美味しかったです。
しかも駅までの道も教えてもらいました。
おっちゃんの笑顔とそばで復活した俺は、山を楽しみ始める。
猿に遭遇したり、地吹雪と戯れたり、川のせせらぎ、滝の轟音に魅入ったり、大分余裕を見せていた。
俺「ザマアミロ!!(誰が?) 俺は群馬を楽しんでる!
今、俺は最高に輝いている!!」
しかしその元気も30分と持たなかったが。
俺「○ソしたい!」
とってもしたくなってきた。
しかし、無い!!
「500m先、おみやげ「○×○」」に希望を繋ぐも潰れてるし。
俺「とんだサバイバルゲームだぜ…」
はぁはぁと足を引き摺るように歩く。
俺「バス停を辿りここまでやってきた… バス停… そう、バスに乗ってしまえば楽だ…」
イヤだ!
俺「ここで乗ったら負けだ…(何が?)
ここで、ここで俺が膝を折るわけにはいかない!!」
自分で勝手にピンチに陥り、
勝手にドラマを演じる男が1人、いや、独り。
俺「もう、もうダメだ…」
俺「いや、立て、立つのだ!」
以下、1時間これを繰り返す。
俺「おおおお…!!!」
目的達成!!
テニスコートにトイレが!!
最後の力を振り絞り… 搾り出す。
(この時点で12キロ歩いている。看板に「○×まで12キロ」と書いてあるのでわかった。)
目的がすり替わっておりました。
冷静になってあたりを見まわすと…
線路が見えるではないか!
俺は足を手で持ち上げる様にしながら歩いた。
すでに通常の4分の1にもみたないようなスピードで…
よたよたと、しかし希望に満ち溢れた足取りで。
「湯檜曽」駅… 料金表を見ると、「高崎」と書いてある。
そう、ここが俺の辿りつきたかった場所なんだ!
駅長「電車ないよ。時刻表見た?」
10:×× 17:×× ××:××
時刻表の前で絶望に打ちひしがれる俺…
1日3本だなんて… しかも、次の電車は3時間後…
すでに、旅立ちから4時間が経過していた…
バス停に立っている俺… ついに挫けてしまった。
おっちゃんの話では、「峠の店」から1時間半で水上駅らしいが、
「峠の店」からすでに2時間歩いていた…
俺の足取りではきっとあと2時間くらいかかってしまうだろう…
だから、バスに乗った…
俺「もう、終わりにしよう…」
俺の旅は終わった。
〜おまけ〜
水上駅で、1区間分しか券を買わなかった。
地元の駅で精算しようとしたら、できなかった。
窓口にもっていくと、遠すぎてまったくわからない。
と、言われたので、「2940円です。」って言ったら、信用してくれた。
まあ、ホントに2940円なんだけどね…
10分くらいひきとめられたよ…